すべてのお客様をターゲットにするのではなく、的を絞れ!

はたして、ターゲットを決めて宣伝をすることはいいことなのだろうか?
もっと門戸を広げ、来るもの拒まずの姿勢で真摯に取り組むことが大事なのでは?という意見を、年配の知り合いの方から聞くことがある。

確かにそれはそれで、正しいことであるが、今となっては理想論と言える。
なぜなら、現在は、インターネットで簡単に膨大な情報を得られる。
お店の数もやたらと増えた。
そして何より、今までのような日本全体が「中流意識」ではなくなった。
明らかに、勝ち組負け組のような所得の格差が大きく広がり、消費行動に大きな差が出てきた。

そんな時代に、昔と同じような広告をしていたのでは、人の目に止まらない。
例えば、タウンページでお店を探す時代ではないでしょということ。
だから、新しいマーケティング手法を行う必要がある。

話はそれるが、父の建設会社(株式会社だけど、簡単に言えば大工さんやってます)では新しい仕事がなくなりそうになった時があった。
今まで、どのような営業をしていたのか聞くと、「人づて・クチコミ」で仕事は切れなかったらしいのだ。
それはそれで、素晴らしいが、今現在においては、それでは新規のお客様をとりづらい。
何故なら、前述したように、現在はインターネットで簡単にいろいろな建設会社の情報が得られる。
そして、大枠の見積もりならインターネットで出来る時代であり、そして容易に金額やサービスの比較検討ができる。
そのような時代に、ネットの宣伝はやらないで、クチコミの信頼だけで商売していくのは厳しい。
ましてや核家族化された若い世帯が家を建てようとしたとき、クチコミでのつながりがない。
だから当然、ネットで調べる。

お分かりだろうか?
つまり、昔と今では宣伝手法が異なるということを。
私なりの処方として、父の会社のチラシを作ってあげた。
お客様の心に響くポイントをちりばめた秀作であった。
このチラシ(16000円)によって、今まで、縁もなかったお客様からの新規の仕事が入った。
インターネットの宣伝(年間1万円)も作ってあげた。
これも新しい、お客様を連れてきてくれた。
しかしながら、父のような年配の方は、このような宣伝手法を知らない。
おそらく、全国の多くの中小企業が、このようなマーケティングを勉強することはない為、大手に負けているのだろう。
本当にいい技術があっても、宣伝方法を知らないというだけで、上手い宣伝をしている大手にはかなわないという現実がここにある。

冒頭の意見に話を戻す。
では、顧客を選ぶことは是か非か?を考察してみよう。
ホテルリッツカールトンや大手デパートやブランドショップなどは富裕層マーケットの典型と言えるが、お客様を選んでいる。
もちろん、門戸は大きく開き、低所得者でも来て構わないよとしているが、広告宣伝は富裕層戦略である。
例えば、ブランドショップのチラシが新聞に入ってくるなんてことはない。
つまり、テレビや街角で目にはしていても、低所得者に向けての宣伝はしていない。
所得格差により、生活スタイルも一様ではなくなった今の時代で、効率的なのは、しっかりとターゲットを定めた広告宣伝であり、すべての層をターゲットに宣伝することは、お店のポリシーがないとも言える。
ポリシーがないというのは魅力がない。